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ラフィネブラスバンド - 演奏中はしゃべんなっつーの(怒)の巻き(前編) Diff

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 演奏会によく行く僕としては、これまでにも常々思っていたことなんですけど、こないだのアンサンブルコンテスト(金沢地区)を聴きに行ってご立腹いたしましたので、演奏中のマナーの良し悪しなどについて一言述べたい(もうだいぶ前ですが・・・)。

 演奏会において、主役は演奏者だけではなく、聴き手もまた主役ではないかと思います。なぜなら、誰もいないステージで名演奏をしてもかえってむなしい気分になるだろうし、アンコールで大きな手拍子をもらって会場全体が盛り上がると演奏者も燃え上がるからです。つまり、演奏側は聴き手に聴いてもらうために演奏するのだという、いかにもあたりまえの基本形が、あたりまえすぎてキッチリ認識されていないのではないのかという疑問がわいてきているのです。というか、そういう認識の甘い奴が老若男女問わず多い!!!

僕は演奏会に積極的に出向きいろいろと経験してきましたが、中でも、これが生で聴く最大に嫌な点である!!自分の演奏は良く聴いてもらうのに一生懸命なのに、聴き手にまわるとおしゃべりをして聴こうという姿勢を見せないのは愚直そのものであって、他の聴いている人にとっては有害なゴミである!音の小さい時は話すのを控え、fになってくるとその音量でごまかせるかのように話し始める奴ら多し!全部わかるんだよっっ、この野郎!!俺が過激なら両鼻に指突っ込んで往復ビンタやで!!演奏中は話したいことがあっても一言もしゃべんなっつーの(怒)。隣の人と、顔の表現のみで会話するがよい!!!

 僕の観客的演奏会で、これまでに最も演奏に集中できた演奏会といえば、とても印象に残っているのが1つあるんです。ウチのおじさんがトランペット吹きであるのは知る人ぞ知るところではありますが(いずれラフィネにも来ていただきましょう!)、昨年のお盆にこっちに帰ってきたときに”今度、演奏会をやる”ということで、それはしかも、”シルバーブラス”という年齢の高い(ウチのおじさんくらいの)方が主となって構成されている10重奏などのアンサンブルコンサートでした。例えば、N響主席トランペット奏者の北村さんですとか、テューバは安元さんですとか、チラシを見た瞬間、すごく面白そうな演奏会になるだろうなと思ったのを覚えています。会場は東京ということでしたが、”来るならチケットはもちろんあげる”という言葉と、曲目が僕好みだったのや、また、タワレコに行ってブラスのCDをあさってきたいなあという気持ちがあったのと、久々に都会の空気を吸いに行こうかというたくさんの気持ちが総合して、日帰りという強行東京旅行に行ってきたのでした。

 その日はとても寒い日で、長旅による疲れと、買いたてのCDがぎっしりつまった重いカバンで東京を歩き回って、もうクタクタのところ、八王子というこれまた全く知らないところの”いちょうホール”にようやく到着したのでした。おじさんはピッコロトランペットで”テレプシコーレ”ほかたくさんの曲をやっていましたが、その演奏はさすがにすごいと思わせるものでした。しかし!もっと驚かされたのは、観客が静聴していた様子でした。ほんとうに演奏に集中して聴くことができましたね。とても満足感の高い演奏会だったのが印象に残っています。もちろん、休憩時間などには知人同士で話したりしていますが、演奏中はみなさんしっかり見て聴いていました(後で思ったのですが、お弟子さんや演奏仲間、家族の方が観客の大半だったような気がしたのでさらに納得でした)。演奏や、演奏会の何たるかをわきまえている人ばかりで、レベルの高い演奏会だと実感したとともに、自分もこんな演奏会にしたいなあと思ったのでした。

 逆に最悪だったのは、バレエの白鳥の湖(たしかレニングラードの)をオーケストラを引き連れてやるということで、僕にとってはこの上なく楽しみにしていたことがありました。チケットは高めでしたが、見て聴いて楽しめるだろうと大変楽しみに思っていました。

 僕みたいのが結構いると思っていたのですが、しかし客層はバレエを習っている人ばかりだったようです(しかも同じ教室の人多しで既に賑やかしい、そしていやな予感)。そこにいたのは最悪の親子!!馬鹿パパが子どもに解説しながら観てるじゃありませんか!”ほら、あれが王子様だよ””あれが悪い人で・・・”って、うるせーーぞ!奴らは”観る”以外は頭に無いのです!!まあ、横にいたカップルもけむたがって席移動したので、我々も席移動しましたがね。確かに、拍手や”ブラボー”は全てバレリーナへ向けられていましたし、大部分の客にとっては演奏はそれほど重要ではなかったんですね。こういう場では当然なのかな。いろいろと初めてのことばかりで面白かったですが、それらの人とは、完全に価値観が違っていたことを思い知りました。